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2008年に開催された実施コンペ「六花の森 Tea House Competition」において最優秀賞に選ばれたにもかかわらず、着工間近で中止になってしまった「草原の大きな扉」を建てる。これが本プロジェクトの目的です。今後2010年を目途に、この建築にふさわしい場所や、条件にかなう新たな施主、事業主を探しだし、「草原の大きな扉」の実現を目指します。
建設直前まで進んだ「草原の大きな扉」は、突如中止されてしまいました。実施コンペで選ばれた案が実現されないままに終わることは決して珍しくありません。建築は、社会や状況の変化に影響を受ける存在だからです。しかし、建設費が一千万円に満たないこの建築は、有志の活動でプロジェクト化することが可能であると考えられます。そしてこの活動は、建築の実施コンペに対する問題提起であるとともに、若手建築家が実作を生むチャンスを拡げていく社会的なアクションでもあります。 本プロジェクトが目指すのは、建築にかかわる私たちの具体的な行動によって、主体的に建築を実現する状況をつくり出し、建築を生み出す力となることです。それは、いかなる時代においても、建築の社会的な価値をはっきりと示していくことにつながるはずです。皆さんのご協力をお待ちしています。